フロリダの大会に参加してきました!

4月24日から、アメリカのフロリダにてクレニオセイクラルセラピーCSTの本部、アプレジャーインスティチュートの3年に1回のイベント、Beyond the Duraにジャパンチーム4名が参加してきました!3日間みっちりと、朝から晩まで内外のパネラーを呼び様々な発表が行われました。ちなみにこのイベントはアプレジャーインスティチュートのCSTを学ばれている方なら、どなたでも参加できるイベントです。

初日は日本にも来日された事もあり、インスティチュートのリーダー的存在、Chas Perry先生の登壇から始まりました。CSTはボディ、マインド、スピリットを統合するものとして発展してきたセラピーで、スティルポイント(静止点)で我々はいつも自然治癒力(イネイトインテリジェンス)に出会っているというお話がありました。

次にデンマークのインストラクター、Thomas Rasmussen先生が、頭蓋骨の振幅を計測したデータを公表しました。

頭蓋骨の振幅はお札の10分の1幅といわれ、手でしか感じられなく機械による計測が難しいものです。ここが長年の議論の別れ目となって論争になる部分でもありますが、この問題に決着をつけるために博士号を持つ科学者で、日本の大学にも籍を置いて研究活動をした事があるトーマス先生が無作為に選んだ50人を独自に開発した機械で頭にセンサーをつけて計測した臨床データを今回発表しました。その結果、頭蓋骨は振幅を6.16/分のリズムで動いている事の計測に成功しました。

近いうちにアプレジャーインスティチュートの共通の資料として誰もが共有するできるよう出版されるとの事でした。

アプレジャーインスティチュートのクレニオセイクラルセラピーCSTの特徴の一つにSER(体性感情解放)があります。これは心理的トラウマなども関係し、今回は元アメリカ海兵隊のパイロットだった方が登壇し、症状が改善した事例を話されました。

また、Mariann Sisco先生からはフロリダの高校銃撃事件やプエルトリコのハリケーン被害の方々に行ったPTSDプログラムの話がありました。

2日目の注目は、アメリカのインストラクター、Michael Morgan先生による「手による脳の健康」です。日本にとっても切実な問題となっている認知症。その約半分がアルツハイマー型と言われてますが、Morgan先生はその予防、治療向けにCSTを展開しています。

アルツハイマーは脳の炎症からアミロイドベータの沈着が原因となって脳の神経変性を起こし記憶や認知に障害が起こるとされてます。その鍵となるのがグリンパティックシステムと呼ばれる脳のグリア細胞による免疫システムであり、その中心がクレニオセイクラルセラピーCSTが一番、重要視している脳脊髄液です。実際アルツハイマーの人はその脳脊髄液の循環が75パーセントダウンしておりマイケル先生はCSTのテクニックがいかに脳脊髄液の循環の促進させるかの重要性と具体的なメカニズムについてセミナーで解説しました。

3日目は3月に来日もされた、Jean-Claude Guimberteau MDのFasciaについての解説もありました。内容的には医道の日本社から出ている先生の本の内容を分かりやすく解説したものでした。

また、Eloise Stager先生によってエーラスダンロス症候群など難しい症例についての解説もされました。キアリ奇形(Chiari)やイーグル症候群(Eagles Syndrome)では後頭環椎のPart2はやらない、キアリ奇形や脊髄係留症(Tethered Cord)では牽引は禁忌など、さまざまな症例に対する禁忌と注意点が解説されました。

エーラスダンロス症候群のような、組織が緩くなっている状態は細心の注意が必要で、最小限の力を使うのはもちろん、テンセグリティを改善するくらいで、バリアまで持っていかないようになどの注意も解説されました。

Beyond the Duraが3日間にわたり盛大に開催された後はインストラクターのみによるティーチャーズミーティングが行われました。

ジャパンチームは初日の午前中に実技と筆記からなるテクニック試験(CST-T)を受け、無事全員パスしました!

2日目のティーチャーズミーティングは場所をアプレジャーインスティチュート本部に移し、テクニック面の確認やセミナー進行、施術する前の確認事項、受講者からの質問をもとにした議題について活発な意見交換が行われました。

平成から令和になり、アプレジャーインスティチュートジャパンは更にブラッシュアップしたクレニオセイクラルセラピーCSTのセミナー、復習会をお届けしていきますのでよろしくお願いします!

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