インスティチュートのNEWセミナー、CST Beyond the Cranial Base (BCB)の概略
先日BCBセミナーの紹介Zoomがありまして、その概略をお知らせします。
BCBはデンマーク在住のインストラクター、Thomas Rasmussen Ph.D, MSc, CST-Dによって最近始められたセミナーです。Cranial Base(頭蓋底)という限定された組織から全体へ影響を与えるということを、アプレジャーの理論(CST2までの教科)を使って複合的に学んでいくというものです。
頭蓋底は4つの筋膜(Fascia)で構成されています。
表面の筋膜
筋肉を構成する筋膜(後方(背側の筋膜)/前方(咽頭の筋膜))
内臓の筋膜(頸静脈孔を通るもの)
髄膜
こうした繋がりから頭蓋底は全身に影響を与えます。また後頭下筋群から硬膜への接続を細かく分析し、この部分の頭蓋硬膜への影響、三叉神経、あるいは迷走神経(いずれも頭蓋硬膜に関連)への関連なども勉強していきます。
セミナーは座学のみでなく、Hands-On(実技)も多く盛り込まれ、やり方のみでなく、手を通してその繋がりやInnerWisdom(内なる知恵)との関わりを学んでいきます。
頭蓋底の組織は非常に繊細な組織で、CST1で学んだプラットフォーム(後頭底のリリースPart2)はきついと感じる患者さんも多いと思います。そこはInnerWisdomとアクセスし、どのように関わるかを学んでいけると思います。
またCST2までに学ばなかった篩骨についても学びます。ここは大脳鎌が篩骨の鶏冠についていることから、全体との橋渡し的な役割を持つ重要な骨でもあります。
このように全体に影響を与える頭蓋底を学ぶことで、CST2までに学んだいろいろなアプレジャーのメソッドを組み合わせることができます。来年はオーストラリアやシンガポールでの開催も予定されているようです。