免疫システムとクレニオセイクラルセラピー
CSTと免疫システムに関してUpledger Institute InternationalでセミナーをされているTim先生の論文の要約をご紹介いたします。
免疫システムとクレニオセイクラルセラピー
Palpating and Treating the Immune System Using CranioSacral Therapy
Tim Hutton, PhD, LMP, CST-D
身体は障害を受けると様々な緊張パターンを呈しますが、それに身体が対応できていれば症状として現れません。しかし身体がその緊張パターンに対応できなくなると、症状として現れます。
私たちはCSR(クレニオセイクラルリズム)を通してどの場所に問題があるかを知ることができます。正常に機能している身体には免疫に関わるものは通常身体の間質内にはみられませんが、炎症が起こるとそれらは間質内に出てきます。急性炎症は正常な治癒過程ですが、慢性炎症は正常な治癒過程が働かない状態になっています。私たちはその慢性炎症が身体のどの部分にあるかを、CSRを通して知ることができます。
そのためには軽いタッチで患者さんの身体に触れ、その動きに耳を傾ける必要があります。あるところにタッチをすると、その下にはいろいろな組織がありますが、慢性炎症、異常を起こしている免疫システムに焦点を当てると周りの組織はその背景に行き、より異常を起こしている免疫システムに焦点を当てることができます。それは例えばオーケストラを聞いている時に、バイオリンに焦点を当てるとそれ以外の音は背景に行き、バイオリンの音がより鮮明に聞くことができるのと似ています。
そうしたら私たちは患者とともにそこに「居て」、患者の治癒システムをサポートする役に徹します。決して何か治してやろうとしないでください。そうしたらその効果はとても弱いものになります。あくまでも患者の治癒システムの「促進者」であるべきです。
アプレジャー博士はセラピストの理想を以下のように述べています。
「部分に囚われず全体をみて、ジャッジせずエゴを捨て、その瞬間に起こっていることに注意を向けなさい。リリースはリリースされる準備ができたときになされるので、辛抱強く行いなさい。」
CSTに関する様々な論文が、様々な先生方が書かれています。Upledger Institute Internationalのホームページから閲覧できますので、ご興味のある方は検索してみてください。
https://www.iahe.com/therapies/articles.php